【日々是ほしのことば】飛躍のとき。【傷は勲章、人生は金継ぎ】 - 逢坂杏の赤坂占星術研究会 あかけん

2024年9月12日

【日々是ほしのことば】飛躍のとき。【傷は勲章、人生は金継ぎ】




先日の中級サロンの講座ではとあるアーティストさんのチャートを教材に。
生徒さんのご紹介の方で、大変印象的なホロスコープだったのでこちらに書き留めておく。


出生の木星・土星の合が太陽(アセンと近接)と90度。
社会と自分のモラルとの相克、
これは今風に言うと【生きづらさ】を象徴するアスペクトと捉えられることが多い。

今回のチャートでは、この配置ならむしろ生きづらさのプロではないんかと仮説を立てる。
出生の太陽がトランシットの木星・土星に損なわれるのなら挫折体験と解釈できるが、
こちとら仕様です、生まれつき不具合には慣れとるんじゃいみたいな? 

金星に代表されるような洗練された芸風や輝かしさではなく、あえて生きづらさを訴求ポイントとして世に問う。

月・火星・水星が射手座の海王星と180度。
双子座の月は他天体の干渉を受け、能弁多動、しかし言語化には至らない。(海王星だとうるうると感極まっちゃう)

冥王星を一角とする調停の座相が効いており、庇護と育成、公徳について考えさせられる度数。(天秤座22度)
親兄弟や故郷の狭いコミュニティで心情的に疎外されても、冥王星が時代の証人としてこの人の作風を担保する。

続いて三重円。今年の夏至で前述の出生の木星・土星が、経過の木星及び冥王星と正確なグランドトリンを描いていた(!)
社会的な認知に爆発的な推進力が加わる。最大瞬間風速で背中から世間の追い風が吹く。
                
                  
答え合わせもかねてお話を伺うと、この方は難病と闘いながら、ご自分の生きた証に全国で個展を、と活動されているのだった。
そのための大掛かりなクラファンを仕掛け、成功した瞬間とのこと。
(生徒さんはそのプロジェクトを陰に日向に支える筆頭の立役者なのだった)

経過の木星が夏至の時点で、前述の木星・土星と120度。
多くの方がこの方の心意気に手を差し伸べ、事態が大きく動いた。

なるほど生来のコンプレックスが時の運を味方につけて、強みに裏返ったのね。

傷を負い目とせず、それ自体人生を闘い抜いた勲章とみる。
まるで破損したお茶碗を修復する金継ぎみたいだ。

木星・土星の合について認識を改める良い機会となった。

今後の流れなども軽く触れてお開きとしたが、読んでいてこっちのほうが励まされるチャートだった。

マイナスからの出発、そして無私の善意が発生する瞬間を見届けさせてもらいました。
    
ご活躍を陰ながら応援しています。
そして皆さんも夜遅くまでご参加ありがとうございました。

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◆秋分図から見る下半期の行方 個人鑑定会(魔法のポーションつき)
◆日時 9月21日(土)11時~ (完全予約制)
◆会場 Silk Lab(シルクラブ)
東京都中野区沼袋2丁目30−4 https://silklab.com/access.html
◆会費 15000円(鑑定・魔法のポーション付き)、
    11000円(鑑定のみ)
※鑑定に際しては1ドリンクオーダーをお願いいたします。
◆ 逢坂杏(西洋占星術師)

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