【日々是ほしのことば。】日食ことはじめ。【本日は山羊座で部分日食です。】 - 逢坂杏の赤坂占星術研究会 あかけん

2019年1月6日

【日々是ほしのことば。】日食ことはじめ。【本日は山羊座で部分日食です。】




遅ればせながらあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
1月6日は山羊座で部分日食が発生します。

東京図では10室近辺に天体が集合するなかなかエポックな配置に。
権威の部屋で起こる日食ということで、今上陛下の譲位などに関しては本当によくあらわれていると思います。
この日食を含め、今回、山羊座でカイトが形成されるのですが、
吹き出し口にあたる山羊座21度の冥王星が、日食図のキーパーソンにあたる感じがします。

11室のカスプ近くにある冥王星は、いわば権力が玉座(MC)を降りて【野にくだった】状態。
今回の権力の移譲をそのまま示すようなシンボルなんですね。
そしてその度数のシンボルは「リレー競技」。(21度のサビアンシンボルは「A relay race.」)
バトンタッチに焦点が当たる度数。
次代に何かを託し、全力で駆け抜ける。

対外的には平穏無事とは言い難かったり、筆舌に尽くせぬ緊張感やご苦労が忍ばれるのですが、
(今回はMCに水星があり、アセンダント上の火星と90度。、
11室・冥王星と1室の天王星、5室のドラゴンヘッドでTスクエアが形成。)
それでも冥王星を始めとする山羊座の天体群は、12室にある海王星から支援を受けています。
それは形なき祈り。目には見えないわれわれの崇敬の念と言い換えてもいいかもしれませんね。

そういった意味で、6日の日食の瞬間にあらためて神社などへお詣りにうかがうのは、
とても大切なことのような気がします。個人的なお願い事はちょっと脇に置いておいて。

個人的には山羊座の真骨頂って、おじさんたちがネクタイゆるめて格好をくずすあの瞬間だと思うんですよ。
仕事も終わったし、これからみんなでパーッと呑みに行きませんかって。
下々の感覚で申すのもアレなんですが、今上陛下におかれましては、責務を退かれたあと願わくば麗しい一献を傾けられますように。

ひるがえって2019年から社会生活で、われわれが原資とすべきはなんなのか。
山羊座の中盤近辺に天体が集まるチャートを眺めていたら、
なぜか石垣から顔をのぞかせるユキヤナギの木が思い起こされました。

石垣や険しい岩のわずかなすき間に入り込み根を下ろすユキヤナギ。
他の植生が忌避するような痩せた地に、太く丈夫な根を張ります。
華奢な枝は風にしなり、無下に折れることはありません。

花自体は小さく慎ましく、苛酷な自然を生き抜いているはずなのに、
不思議と悲愴感はないんですよね。綿帽子みたいにほわわんとして。散り際も道路にに粉砂糖が舞い上がるような感じで。

チャートでは、山羊座の近傍に、水星・土星・太陽・月・冥王星が集中してるのに、
威圧感というより、枝に積もった雪のように咲く小さなお花たちがイメージされたのです。(あらけなげ)

明日の部分日食が発生する、山羊座の16度近辺には、大人としてのふるまいや、艱難辛苦を耐え忍ぶといった山羊座のストーリーとは趣が異なる、素朴なエネルギーがふっと降りてきます。(これは対向宮にある蟹座の、みずみずしいエネルギーが影響を及ぼしているからかな)

いかなる場面でも無邪気で素直な気持ちを忘れない。
よく遊び、よく働く。
人生の荒地にあっても折れない心と体を育む。大地に根づいた生き方を標榜する。

てなことを山羊座の日食さんからの宿題として
自問しながら、年初をはじめてみましょう。

どちらさまも健やかな一年を迎えられますように。

※画像はわが家のフライング初釜。別名空飛ぶ茶会。

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