【日々是好日】成仏してね。【水星逆行よもやま話】 - 逢坂杏の赤坂占星術研究会 あかけん

2019年7月13日

【日々是好日】成仏してね。【水星逆行よもやま話】

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水星の逆行も始まったことですし、たまにはよもやま思い出話など。

Tさんはピアノの調律師かつ、鍼灸の資格を持つ女性です。 
ちっこい体躯ながら、スタンウェイでもグロトリアンでも 
ピアノのことならかかってこいや、ついでにオーナーさんの身体も 
調律したるわあ、とまあ威勢のいいことこのうえない。

もともと懇意にしている鍼灸院さんがありまして、 
やれ肩こりだ、腰痛だと、月に何度もお邪魔しているうちに、 
先生やお弟子さん方とお話が弾むようになったのです。 
で、このTさんは、ここを主宰されるせんせいの一番弟子。 
彼女は、鍼灸に飽き足らず、気功の技術も心得ている 
最強のスタッフなのです。 

先日も腰椎のあたりがドズーンと重くなりまして、 
うわたた、ヘルプミーと急遽、鍼灸院に駆け込んだことがありました。 

「おっかしーなー。3番鍼も打ったのにな」と Tさん。  
3番鍼とは鍼灸用の鍼の中でも、比較的直径が太く、 
即効性の高いものを指しています。
(気心の知れた相手ということで、Tさん奮発してぶっとい鍼を打ってくれたんですね。) 

普通はこれくらい施術されると 
痛みは一発で霧散しちゃうのですが、その日に限って、 
腰の症状は改善しませんでした。 
相変わらず、腰を中心に身体が氷水に浸かっているかのよう。 

すると、脇でみていたお師匠が、すかさずわたくしの腰に手を当てました。 
「あれ? なんか冷たい」 
しばらくふたりは顔を見合わせた後、示し合わせたように、 
ああなるほどね、といった表情をされました。 
そして、物理療法をハンドヒーリングに切り替えたところ、 
あっという間に身体が軽くなり、15分ほどで治療終了。 

診療終わって、日が暮れて。 
診察室の椅子に腰掛けて、お茶をいただいているときに、 
さきほどの微妙な間はなんだったのかと、 
思い切っておふたり訊ねてみました。 

「身体に手を当てたとき、せっかく入れた『気』がどっかへ抜けてたんだよ。 
たとえるなら、ブラックホールみたいな感じだね」と、 
慎重に言葉を選ぶ師匠。 
「違う、違う、あれは『おばけちゃん』だって。 
おーさかがどっかでくっつけてきたんだよ」 
「『おばけちゃん』とな!?」 

えーと、えーと、えーと。 
もしかして憑かれてたんですか。 
(ああっ、そういや先日の打ち合わせ場所とか、ものっそい場末感漂う抹香くさいテナントだった…ッ!)

おふたりの職業は鍼灸師ですが、 
往々にしてこのような場面に出くわすことがあるのだとか。 
しかし、ふたりともあんまり動じた様子がないんですね。 
いわく、 
「おばけだろうが、なんだろうが、悪いところは治すがな。」らしいです。 

とはいえ、あんまり頻繁に憑かれるのもアレなので、 
当座の対処法として、野口整体で有名な活元運動というのを 
教えていただきました。 
(自律運動を促すエクササイズみたいなもんです) 


以来、当時教えていただいたエクササイズは(見よう見まねで)一日の始まりに組み込むようにしています。
三日坊主の自分からしたら偉業といえるかもしれない。
生来泣き虫、負け虫、やられキャラな私が日々の鑑定業をいまだ続けられているのは、
こうした自己管理に負うところが大きいのかもしれません。

10年ひと昔というけれど、長きにわたる蓄積疲労をいかに回避するかは、
やっぱり切実な問題だったんだなあと、当時をふりかえってあらためて実感した次第です。



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